掘家 泰弘 ― 朝鮮半島問題
3月25日 ·
<ネトウヨに餌を与え続けるハンギョレ>http://japan.hani.co.kr/arti/politics/27771.html
昔から日本の国粋主義者と共産主義者は日本国内以外では仲良しである。アジアの共産化の半分は日本にも責任があるだろう。毛沢東は皇軍が蒋介石を追いかけて進軍する後から、侵攻し領土をかすめ取ったおかげで中国の覇者となれたのである。だから毛沢東語録には日本への感謝さえ述べられている。http://www.geocities.jp/yu777…/nicchuusensou/moutakutou.html そりゃそうだろう。孫文と違って蒋介石は中共の危険性を見抜いており、毛沢東を徹底的に追い詰めていたが、そこで皇軍が華々しく登場し、蒋介石を追い立て共産化の余地を与えてくれたのだから。
「日本軍国主義は中国に大きな利益をもたらしました
中国国民に権利を奪取させてくれたではないですか。
皆さん、皇軍の力なしには我々が権利を奪うことは不
可能だったでしょう。」(「毛沢東思想万歳」(下))
なかなか実感がこもった言葉である。中国の主権を奪うのにどれほど皇軍のお世話になった事か。そういう感謝の言葉なのである。
皇軍が侵略・侵攻した地域ではどこでも酷い支配をしたので抵抗運動が力を得る。抵抗する勢力は、大別して2つあった。一つはキリスト教などの宗教を背景にもつグループともう一つは共産主義グループである。各国の共産グループをつないでいたのが第3インター(コミンテルン)である。
貧富の差が激しい最低の資本主義であった日本の支配下では「資本家による搾取」という主張が実感を持って語られたであろう。これが共産主義躍進の土壌である。各国の共産党は抵抗しながら力をつけると同時に敗戦後は八路軍やホチミンの独立軍で一緒に戦う元皇軍将兵もいて、願ったりかなったりだ。
日本の国粋主義者と共産主義者は「敵対関係」ではない。国内以外では最初から「敵対的な共生関係」にあるのだ。
ベトナム政府資料から始まった「韓国軍の虐殺と強姦」とかいう話。相当胡散臭い話だが、日本のネトウヨたちに大人気である。彼らにとっては心強い援軍が現れたのである。その名は「ベトナム政府」だ。
韓国に慰安婦問題をアレコレ言うような資格は
あるのか?
それが彼らの主張である。
この「韓国軍の虐殺・強姦」話。実はベトナム戦争時にもないではなかった。北ベトナムは声明を出して虐殺を非難している。ただし大抵主敵は米軍だったし、それほど大規模なものでもなかった。
確かに韓国軍にも民間人を巻き込んだ虐殺もあったに違いない。そういう証言もある。ただし大量虐殺は北ベトナム軍とその傀儡であった解放戦線もやった事である。
そもそもベトナム戦争は、「解放戦線」のテロから始まった戦争である。彼らはそれを「民族独立の闘い」と塗装したが、その目的は共産化統一にあった。そのために南ベトナム政府高官の家族を狙ったり、都市部にミサイルを撃ち込んだりした。(南ベトナムはちゃんと選挙で選ばれる民主主義国家)
とくにテト攻防戦では侵攻した北ベトナム軍は、サイゴンやダナン、重だった集落を襲撃し壊滅させ、およそ3500人もの民間人を巻き添えにした。
南ベトナム政府は、60年代に2万人以上が戦争の巻き添えで死亡したと発表している。
その北ベトナム政府の後身である現在のベトナム政府が、「韓国軍の虐殺」をアレコレ言う。
聞くところによるとたくさんの慰霊碑を造ったという。
これほど滑稽な話は無い。
もちろん何らかの政治目的があるわけだが。
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